ヴェニス
ヴェニスへ。 この街も、複雑に入り組んだ路地や橋で形成されているけれど、モロッコのメディナを経験した身にとっては、とてもわかりやすいものであった。 また、あらゆる主要な水路に張り巡らされた水上バス「ヴァポレットvaporetto」は便利なだけではなく、街を眺めて回るのに最上のツールで、滞在中は何度も何度も水上からの景色を楽しむことが出来た。 食事や宿泊にかかるお金は、やはり若干高めな印象もあったものの、元々観光客が大勢を占めるであろう土地柄からすればやむを得ないだろうし、東京に比べれば圧倒的にリーズナブルであることに違いない。 せっかくのビエンナーレ期間中の訪問ではあったけど、なんだかこの旅の間ず〜っと誰かしらと過ごしたりせわしなく街を歩き回っていたから、ヴェニスの主要なエリアを一通り巡った後は、一人の時間を満喫するべく、オススメしていただいたLIDOに足を伸ばしてみた。 LIDOでは、何にも無い(眼前に海が広がるだけの)それはそれは美しい場所にあったベンチの上で長い時間を過ごし、本を読んだり物思いに耽ったりして過ごす。 これからどのように暮らすか。何をして生きるか。何に仕える(仕事)か。 いずれにしても、この短い旅の終わりはもうすぐやってくるし、(今回の)人生にもいつか終わりがやってくる。 そんな日々を歩んでゆくべく、どこでなにをしていようとも、人生という名の旅を愉しんでいきたいものです。 grazie! |