マラケシュ

marrakesh

リスボンから一挙にジブラルタル海峡を飛び越えて、モロッコはマラケシュに来ています。

少し前に仕事でモロッコのアルガンオイルを使った製品のプロモーションを行うべく、この地については少しリサーチをしたつもりでしたが、百聞は一見にしかずとはこのこと。まさに眼前には異世界が拡がっています。

久しぶりな感覚。
ハタチの時に3ヶ月間訪れたインドでの体験がフラッシュバックする。

猛烈なスピードで路地を走り抜けるカブ。
そこかしこに佇む、いくらか痩せた猫。
ここでは牛は見かけないけど、代わりに馬車の姿も。

一歩通りに足を踏み入れれば、少しのお金をどうにか知恵を使って搾り取ろうとする人々がいて。
写真を撮ろうものなら「マニー」。
道を尋ねようものなら「マニー」。
「おはようござます」「ありがとござます」「あばよ」(←なぜ、あばよ!?w)に混じって、「チナ」「ジャポン」とか「ハシシ?」「ガンジャ?」とか。
飲食店の激しい客引きのお兄ちゃんに「もう食べたんだよね」と伝えると、示し合わせたように皆が「それにしてはスキニーだ」「明日は来てくれよな」と。
とにかくずーっとそんな調子。

でも、もちろん、屈託の無い笑顔や何気ない優しさをもって、通りすがりのツーリストを歓待してくれる人々もここには沢山いる。人との間合いが近い。
ふと、握手やウィンクと共に「楽しんでいってくれよ」「良い旅を」といった一声を掛けられたり。

それに、宿のスイス人のオーナーにオススメしていただいたバーやレストランはとにかく抜群で、こんな場所、東京にもバンコクにもニューヨークにもそうそう無いよな、と思ったりもして。

…そんなマラケシュの旧市街、メディナを歩いているだけで、ちょっぴりドキドキしながら、なぜだか無性にワクワクしている自分に気づく。

明日はこの街を走ってみよう。
きっとまた沢山道に迷ってしまいそうだけど…まあ一文無しのランナーに特段の不幸はあるまい。
そういえば、オーナーが「道に迷うのもマラケシュの経験の一つだよ。」と笑っていたのが印象的だった。

そして明後日は、二泊三日の砂漠へのツアーに参加するか、五時間(?)ほど列車に揺られてフェズに移るか、それとも…。

引き続き、幾分駆け足で欲張りな旅ながらも、世界はこんなにも多様なんだなぁと有難く実感しています 🙂

ありがとう。Thank you. Merci. Obrigado. Gracias. Barak llah fik. شكرا (Shokran)

PEACE.

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