ラバト

rababe

砂漠からそのままフェズに赴こうと思っていたけれど…人生ではじめてのムスリムでモロッコ人のお友達が出来、首都ラバトに立ち寄る機会に恵まれました。

学校の関係でお昼にはお別れとなったカウタルは、エンジニアリングを学んでいて今年からパリへ。その後はアルゼンチンか中国か日本へ行くことを考えている。
まだハタチなのに「変わる/変えることは良いことだ。時に難しくもあるけど。」なんて言葉をさらっと口にする、聡明でいて本当にかわいい女の子。
そして、丸一日かけてラバトの街を案内してくれた25歳のラバーブは、楽器(Rababe=イスラム圏の弦楽器)の名を持ち、知性と感性に溢れていて、あどけなさと美しさが同居するとても魅力的な女の子。
ほぼ同世代の、だけど東京からは遠く離れたモロッコの地で生まれ育ち、全く異なる世界観(宗教観)で暮らす彼女たちとの交流。

彼女たちに接するまでの自分は、ムスリムそしてモロッコの人々に対して、無知がゆえのある種の偏見(固定観念、先入観)をたぶんに抱いていたように思うけど、こんなにも身近に感じ、共感や尊敬の念を感じさせてくれることが嬉しかったし、
更に言えば、自分が忘れていたようなピュアなまなざしで世の中を見つめていることに背筋が伸びるような気持ちにすらなった。

ラバーブとは、早朝4:55のマラケシュ発の列車に飛び乗って、22時発のフェズ行きの列車へ見送ってもらうまでの、長い長い(けれどつかの間の)一日を過ごした訳だけど、お互いの旅や夢、音楽をシェアし、政治や仕事、家族や日常生活に至るまで…話題はどこまでも尽きなかった。

なんだかちょっと大げさかもしれないけど、こうした人と人とのアナログな関係性を紡いでいくことが出来れば、この世界は、誤解とか利権といった類いのしがらみを超えて繋がっていけるんだなぁ…と。
そう改めて確信させられるかけがえのない体験になりました。

ラバトは、モロッコの首都でありながら、ツーリストにとってはさほど有名で無いように思います。しかし、街の機能と歴史的・文化的景観が近接し、そこかしこに海や丘といった豊かな自然が点在する美しい街でした。
とってもオススメです。

そして、ラバーブとカウタルのお二人、本当にありがとう♡
佳きラマダンを♪

コメントを残す

CAPTCHA